システムのデータ連携により手作業によるケアレスミスを防ぎ、開示業務を効率化。外貨換算機能を活用し、繁忙期の英文財務諸表作成に係る負担も軽減するなど、和文・英文開示業務の効率化を実現できました。
導入背景
有価証券報告書において記載内容の拡充が進む中で、手作業によるケアレスミスの防止や業務の効率化が課題でした。
導入効果
WizLabo Plus導入で、開示情報の正確性を担保しながら業務時間の削減を実現。内部統制の強化も図ることができました。データベースを活用し、英文財務諸表を含め開示業務を効率化しています。
■現在の開示決算の体制について教えてください
現在、経理部連結会計グループ16名で連結決算のほか、決算短信や有価証券報告書などの法定開示資料の作成を行っています。その他、単体決算や単体開示については会計・税務グループが、決算概要などの任意開示については財務・IR部が中心となり対応しています。
■導入を検討した背景を教えてください
有価証券報告書において記述情報の充実が図られるなど開示の拡充が進む中で、手作業によるケアレスミスを防ぐこと、また業務の効率化を図る必要があると課題に感じていました。
このような状況下で、宝印刷様より手作業によるケアレスミスの防止、開示書類作成・チェックの効率化といった全体最適化を可能にする旧「X-Smart. Advance」(現行「WizLabo Plus」)のご提案を頂きました。
■導入の決め手はどのような点でしたか
当社が使用する連結会計システムと連携されており、精算表等のデータを容易に取込できる点や、システム内に数値データを保持し、複数の開示書類に展開できる点です。
有価証券報告書のビジュアル化に対する積極的なご提案も、システム導入および発注の後押しとなりました。
■導入してどのような効果が実感できましたか
正確性を保ったまま、業務を効率化できたことです。
・連結会計システム、注記情報作成ファイルからWizLabo Plusへの直接連携
連結財務諸表などのデータは、連結会計システムからWizLabo Plusへ直接数値連携できるようになりました。また当社がExcelで独自に作成している注記情報についても、一定の設定を行うことでWizLabo Plusへ直接取り込みできるようになりました。
・書類間、財務諸表・注記間の整合性の担保
有価証券報告書と会社法計算書類、各注記の明細と合計など、整合すべき箇所について、WizLabo Plus内で保持する数値データを連携・活用できるようになり、開示書類の正確性を担保できるようになりました。
・フォロー・サポート体制
近年特に有価証券報告書において開示府令の改正が続いていますが、最新の情報など、決算前の事前打合せで営業・システム担当の方が手厚くフォローしてくださいます。また作成段階においても、記載について研究部の方にご相談し、広く見解をいただいています。開示まで時間のないイレギュラーな事象が発生した際にもご相談させていただくなど、頼りにしています。
■英文財務諸表作成について、効率化への取り組みをお聞かせください。
英文財務諸表作成は、5月中旬から7月にかけての多忙な時期に集中するため、スピードと正確性の両立が課題でした。そこで、宝印刷様との議論の末、「外貨換算機能」の追加実装が実現しました。2025年3月期決算より、有価証券報告書の関連資料や個別注記情報作成時にこの機能を利用し、WizLabo上の決算情報データに登録済の円貨をドルへ自動換算することが可能になりました。これにより、ケアレスミスが削減され、手動での換算やチェック作業が大幅に省力化でき、繁忙期の作業効率化に貢献しています。
<外貨換算機能とは>
WizLabo Plusの決算情報で作成した数値を、外貨に換算できる機能です。WizLabo Plusで作成いただく文書(継続開示書類、総会IR文書、英文書類など)にリンクするだけでなく、Office製品で作成された文書にWizLabo Adapterを使ってリンクすることも可能です。今回、大和ハウス工業様からのご要望を受け、仕様を検討し、開発・実装しました。
※本機能は有償オプション機能となります。ご利用を検討の場合は、担当営業までご相談ください。私たちは、お客様のお声こそがサービスの源泉と考え、機能改善や新機能開発にこれからも取り組んでいきます。
■導入・稼働までのプロセスはいかがでしたか?
事前にご提示いただいたスケジュール通りに実施いただけました。導入時だけではく、導入後も定期的に担当者へ操作説明会を実施いただくなど、手厚くフォロー頂き感謝しています。
■導入時目標に対しての実現度についてご教示ください。
有価証券報告書において開示の拡充が進み、記述情報等、経理の状況以外のボリュームが増えていますが、データの入力など手作業やケアレスミスが減ることで、分析業務等、より付加価値の高い業務に注力できるようになったと感じています。
■WizLabo Plusへの期待(残課題など)
•監査法人連携による効率化、非財務情報のデータベース管理とリンクによる自動化拡張
•定性情報のAIチェック(任意開示資料との整合性チェック)
•前年度情報との比較分析
•非財務情報と財務情報の分析
•作成中の該当注記画面から他社事例検索できる機能、最適な記載内容を提案してくれる機能
•表記揺れをAIで自動検知する機能
■宝印刷編集後記
大和ハウス工業様は、開示書類の虚偽記載リスク低減、効率化、そして有価証券報告書のビジュアル化による情報価値向上を強く推進されていました。その解決策として、WizLabo Plusが有する数値連携・チェック機能をご評価いただき、導入に至りました。
特に、「外貨換算機能」は、大和ハウス工業様からの具体的なご要望を受け、将来的なニーズも見据えて新たに実装した機能です。これは、和英同時開示を行う多くの企業様にとって、開示業務の効率と正確性を大きく向上させるものと確信しております。
今後も、お客様との共創により、WizLabo Plusは開示業務の正確性、効率性、そして情報価値向上に貢献してまいります。
大和ハウス工業株式会社
戸建住宅事業、賃貸住宅事業、マンション事業というハウジング領域から、ショッピングセンターや店舗を開発する商業施設事業、物流施設や医療・介護施設等を開発する事業施設事業、環境エネルギー事業といったビジネス領域等、土地を起点にあらゆるアセットタイプを提案できる幅広い事業セグメントで生活基盤産業への総合的な事業を展開している企業です。
- 創業
- 1955年(昭和30年)4月5日
- 上場市場
- 東京証券取引所(プライム市場)
- 業種
- 建設業
- 従業員数
- 50,390名(2025年3月31日現在(連結))
- 資本金
- 1,622億1,600万円(2025年3月31日現在(連結))
- 売上高
- 5兆4,348億1,900万円(2025年3月期(連結))
- 会計基準
- 日本基準(J-GAAP)
- Webサイト
- https://www.daiwahouse.co.jp/