経営戦略に貢献する経理組織改革の実現へ
業績数値のとりまとめを2日短縮
予実分析工数を約17%削減
ビークルエナジージャパン株式会社

Excel集計に膨大な時間を掛けてきた予算・見通し業務。
WizLabo Budgetを活用し、集計から分析へ業務をシフトさせた、
ビークルエナジージャパン株式会社 財務本部の皆様にお話を伺いました。
導入背景
業績数値報告タイミングの早期化、業務が複雑化していく中で、
効率的に業績数値を取りまとめる仕組みが必要であった。
導入効果
予実・見通し作成、分析などの業務工数:約17%/月(約54.7時間)削減
業績見通しの会議までの準備日数:2日短縮
データの一元管理により、会議のクオリティ向上にも貢献
■WizLabo Budget導入範囲
作成対象:予算PL/BS/CF/資金計画
■利用ユーザー数
5ユーザー ⇒ 100ユーザーへ拡張
■現在の予実管理の体制について教えてください
茨城と京都で作業を分担
佐和事業所(茨城県)では業績見通しや製品別管理を、京都事業所(京都府)では実績管理を中心に、作業を分担しています。
■導入を検討した背景ならびに決め手を教えてください
迅速かつ的確な経営支援が行える組織改革
数値を真っ先に知り、経営陣の意思決定をサポートしなければならない経理部として、予実分析を含め経営層へ正しく的確な情報をスピーディに提供することができていないことに、経理部の存在価値として危機感を抱いていました。業務上の課題を抽出したところ、大半の業務がExcel中心の集計作業となっており、データ収集から集計、損益計算まで手作業で行われていました。また予算や見通しなど目的ごとに様式の異なるデータが散在しており、作業効率が非常に悪い状況でした。
WizLabo Budgetでは、予算・見通しの作成に加え、実績データの一元管理で、タイムリーなデータ把握と分析が可能になると考えました。
BS/CF予算作成の自動化
BS/CF予算・見通しを作成するためのデータが多く、収集/集計に相当の時間を費やしていました。
またBS/CF予算・見通しの精度を上げる事や、頻繁に変わる見通しの作成において、その作業方法がExcelであることに限界を感じていました。
WizLabo Budget は、PLに連動してBS/CFも自動で作成できる「自動仕訳機能」があり、大幅な作業改善を期待しました。
システム化のハードルの低さ
当初、既存決算システムに予算管理機能を追加する検討を行いましたが、莫大な費用と時間が掛かることが分かり、代替システムを探すことになりました。
予算・見通し作成では各部門(経理部門以外)よりExcelで情報収集をしていましたが、WizLabo Budget はそのExcelがシステムになった形=従来の管理手法をそのまま導入できる点で、現場も混乱なく導入可能だと感じました。

財務本部
佐和事業所の皆様
■導入してどのような効果が実感できましたか
製品別損益計算の自動化で「業績の可視化」「分析力強化」や「工数削減」を実現
従来、製品別損益計算では「固定費の製品別配賦計算」や「変動費の製品別分解」などもExcelで作成していました。
システム導入で、製品別損益計算の自動化と出力帳票の改善により、管理資料の作成時間短縮や、単なる集計業務からの脱却(集計工数20%減/月)とともに、自動化によって捻出された時間を分析にまわすことで分析力が改善され、業績数値も可視化することができました。導入前は当該関連業務に月331時間程度かけていましたが、276.4時間に短縮され、月54.7時間の削減(約17%削減)に繋がりました。
また、毎月開催される業績見通しの会議に向けた準備日数(10日間)についても、2日短縮することができ、要因分析や対策検討の時間確保に繋げられ、経営戦略に貢献する経理部改革を実現する上で大きな効果だと考えています。
バージョン管理やデータの一元化による、会議の質向上
各部門よりエクセルで情報収集し毎月の業績見通しを作成していましたが、その際口頭やメールで数値変更を行うことも多く、データの更新漏れや数値の認識違いが頻発していました。そのためシステム導入前には、業績見通しの会議中に数字の前提確認が必要となっていました。システム導入後は、データの一元管理により、全員が同じ数値を認識できるようになったため、無駄な確認作業がなくなり本来の議論に集中できるようになりました。
導入・保守のサポート体制
公認会計士にもシステム導入(仕訳設定等)に加わっていただいたことで、想定していたよりも稼働までの時間が非常に短縮されました。また、導入後も各部門に対する説明会を開催いただき、全体を通して導入はスムーズに進みました。現在も、不明な点は迅速に対応いただいており、問題なくシステムを活用できています。

財務本部
京都事業所の皆様
■WizLabo Budgetへの期待
中期計画の作成において、現状は予算数値の入力枠が1年間ですが、これを3年や5年に拡大していただけることに期待しています。
宝印刷
WizLabo Budgetをご評価いただきありがとうございます。常にお客様にとって最善なサービスの提供を心がけておりますが、他社様でも運用の工夫で、中期経営計画を作成されている事例もありますので、入力枠の拡大は必要な機能だと考え、検討を進めてまいります。
今後も、お客様のお声を源泉とした機能開発を進め、お客様の業務効率化に貢献してまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

ビークルエナジージャパン株式会社
車載用リチウムイオン電池、モジュール及び
バッテリーマネージメントシステムの開発、製造、及び販売。
- 創業
- 2004年6月25日
- 上場市場
- 未上場
- 業種
- 電気機器
- 従業員数
- 834名(2024年3月31日現在)
- 資本金
- 10億円(2024年3月31日現在)
- 売上高
- 516億円(2024年3月31日現在)
- 会計基準
- 日本基準