全社的なDX推進の中でWizLabo Oneを導入。マニュアル作業の工数削減と属人性のない再現性ある業務プロセスを構築。

株式会社 タチエス

開示業務のシステム化による品質向上、作業標準化、工数削減を実現するとともに、導入時には想定していなかった使い方、隠れた効果についてもお伺いしました。(2025年9月時点の内容です)

導入背景

株式会社タチエスは、全社的なDX推進の一環で、転記ミスによる虚偽記載リスクの防止、属人作業の排除による作業の標準化、並びに開示書類の作成・チェック工数の削減を目的にWizLabo Oneを導入。開示業務体制は、2名の実務担当者による作業と上席者1名によるレビューを実施している。

導入効果

連結システムとのAPI連携によるシステム間の繋ぎ作業の自動化や転記、チェックの自動化のみならず、WizLabo Adapterの活用により決算説明資料への転記の自動化も実現し、マニュアル作業削減による工数削減を達成。またシステム化による作業の属人性の排除と、再現性のある業務を実現。

■導入背景についてお伺いします

作業の属人化、転記ミス防止のためのチェック工数の負担

導入前の決算・開示作業における数値の修正回数も少なくありませんでした。従前のフローでは数値が変わるたびにExcelでの重要性判定、財務諸表作成(数値を手打ち)、WizLabo文書編集画面への転記作業が発生しており、修正が入った場合の作業負担が大きかったです。また、これらの作業が属人化していることに加えて、転記ミス防止のためのチェック工数の負担も大きかったところから、システム化により①品質向上、②作業の標準化、③工数削減の効果が待ち望まれていました。

 

■導入の決め手はなんだったのでしょうか

DX推進の風潮が後押し

WizLaboの前機種であるX-Smart Advanceの頃から紹介はあったものの、導入費用の観点でネックとなっていました。そんな中、社内のDX推進の風潮が高まったことがきっかけとなり、導入に踏み切ることができました。

■導入後の効果

・マニュアル作業の削減による工数削減

連結会計システムとAPI連携させたことで、連結精算表のWizLaboへの取込みが効率化されました。また数値リンク機能などを通じてその後の有価証券報告書ドラフトへの手作業での転記も効率化され、読み合わせなどのチェック工数も大幅に削減できています。財務諸表に更新があった場合でも、大元の連結会計システムを修正することで、その内容がリンク機能を通じ、一気通貫で反映され、更新漏れなどの人的ミスのリスクも大きく低減されていると実感しています。

また、自身でメニュー画面をカスタマイズすることもできます。WizLabo Adapterでパワーポイントへ連携することで、決算説明用資料等にも連携することができるので、資料作成にかける時間も削減できています。

 

・属人性のない、再現性のある業務へ

WizLaboは直感的なUIにより、初めてでもスムーズな操作が可能です。また、チャットボットやマニュアルも充実しており、困りごとの多くはその場で解決します。私自身、導入直後に異動してきましたが、こうした直感的な設計と手厚いサポートのおかげで、短期間で順応できたと感じています。

決算情報は組替パターンを3つ持つことができるため、開示業務以外でも効率化に役立っています。具体的には、税務署に提出する財務諸表について、開示とは別の組替を行う必要がありますが、決算情報において税務用の組替パターンを持つことにより自動化でき、繁忙期の業務時間短縮に役立っています。

決算情報に注記情報を転記または入力できるようになったことで、作業性が向上しました。(従来は、元データはExcel、転記先のWizLabo(本文)はWordベースであったので、コピペができませんでした。決算情報がExcelベースかつ円単位での入力ができることにより、元データからのコピペが可能となり作業性が向上しました。転記誤りや桁誤りの可能性も減少しました。)

 

 

■業務効率化の先に目指していたものと、その実現度についてご教示ください。

データベースとしての有効活用

開示資料の作成効率化により、決算をどのように分析し、どのように説明するか、考える時間が多く取れるようになりました。開示資料として公表する最終確定版の数値が溜まっていくので、WizLaboをデータベースとして活用したいです。

(例)

・合計残高試算表をWizLaboに貼り付け組替⇒WizLabo Adapterを用いて月次報告資料にアウトプット(現在はExcelで集計)

・注記にとどまらず、調査票等さまざまなデータもWizLaboに取り込んでおいて、必要な時に取り出せる

■ 編集後記(宝印刷ICT営業部担当者の所感)

今回改めて、お客様の使用実態の中に、私どもが気づけていないWizLaboの効果や価値があるのだと認識しました。税務申告書に添付する決算書では、申告書の別表との整合性が不明瞭であれば、税務署からの問い合わせの電話対応が発生するところ、これらを整合させた形の組替パターンを設定することで、決算書作成作業のみならずその後の質問対応の効率化の効果もあるとは、意外な使われ方だと思いました。

また、過年度の資料を参照する必要がある場合に、Excel管理では、どのファイルが最終版かの確認がどうしても必要ですが、WizLabo Oneでは決算情報DBにある情報が最終版となるため、最終版の管理としても役立っている点も、隠れたWizLabo効果なのだと感じました。

株式会社 タチエス

「人と社会と共生し、快適で豊かな生活空間を創造し続けることで人々を笑顔にする」というビジョンをかかげ、独立系の自動車シートメーカーとして信頼をベースに“座る”を追求し人と地球を支える企業となることを目指しております。

創業
1954年4月設立
上場市場
東証プライム
業種
輸送用機器
従業員数
10,560人(2025年3月31日現在)
資本金
90億円(2025年3月31日現在)
売上高
2,853億円(2025年3月31日現在)
会計基準
日本基準
Webサイト
https://www.tachi-s.co.jp/

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